北海道・道央旅行
2012年10月17日 〜 20日
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 去年の七月以来の久しぶりの道央旅行である。紅葉の季節に北海道を訪れたのは11年振りである。
 今回は、旅行前日にギックリ腰をやってしまい、初日の朝8時半から整骨院で治療を受け、背中から腰にかけてテーピングしてコルセット持参での旅になってしまった。

 あいにくと天候予報は良くない。レンタカーのホンダ・フィットは冬タイヤ仕様で、雨や多少の雪でも心配ないが、初日から、空模様が怪しく上空の黒い雲を気にしながらのドライブであった。

 また、せっかく紅葉を観に来たのに、十勝岳でも旭岳でも雪に降られ、最初の計画通りに行かず、最終日には、立ち寄り温泉を探して、時間を潰すことになった。



◆ 10/17 新千歳空港 ⇒ 千歳アウトレットモールRera ⇒ 札幌東急イン
                          「札幌東急イン」泊

 朝は、ゆっくりの正午発のANA63便にて13時35分に、新千歳空港に到着した。
 国際線ターミナルが出来たりして、空港の様子が大分変っていて戸惑ったが、まず、お土産用の「ジャガポックル」を購入し、その後、レンタカー屋に向かい冬タイヤ仕様のレンタカーを借り出した。

 最初に「千歳アウトレットモールRera」に向かったが、水曜日で平日のせいか客はまばらであった。とりあえず、アウトレットをひと巡りして観たが、とくに欲しいものには出会わなかった。

 それからJR札幌駅に向かい、「いかの燻製入りおかき いかの種」と「鮭とば入りおかき 鮭の種」を購入するために、大丸百貨店の地下売り場を探し回ったが発見できずに困っていたら、偶然キオスクで発見し事なきを得た。

 夜は、札幌では定番になっている「すし処佐藤」で、美味しい刺身と寿司を肴に、お気に入りの「国稀の鬼ころし」を呑んで、初日の疲れを癒した。
 今回は、がっついていて写真を撮る前に食べはじめてしまい、写真はお休みです。




◆ 10/18 札幌東急イン ⇒ 大倉山シャンツェ ⇒ 芦別・三段滝公園 ⇒ 富良野ラテール
                          「富良野ラテール」泊

 朝起きると雨は上がっており、天気の良いうちにと言う彼女の希望で「大倉山シャンツェ」に向かった。
 初めてスキージャンプ台を観たが、その高さと斜面の角度に驚いた。
 リフトに乗って展望ラウンジに昇った。上から観た札幌市街の景観は素晴らしく、それを見下ろしながらジャンプの練習をしている選手たちの中に、スキージャンプ界のレジェンドである葛西選手の練習する姿もあり、感激でした。


【補足】 大倉山シャンツェは、1972年(S47)の冬季オリンピック札幌大会90m級ジャンプ(現ラージヒル)の舞台となった場所である。冬季に加え、サマージャンプやナイターまでもが可能な近代的設備を整えており、現在もシーズンになると国際級の大会が開催されて世界トップクラスのジャンパーが記録を競い合っています。

大倉山シャンツェ(ラージヒル)
展望ラウンジから望んだ大通り公園
ジャンプ練習中
ジャンプ練習中
ジャンプ練習中
ジャンプ練習中
ジャンプ練習中
大倉山展望ラウンジにて

 その後、ウィンタースポーツミュージアムの体験フロアで時間をつぶし、道央道を走って芦別に向かった。
ミュージアム体験フロア
ミュージアム体験フロア

 大倉山でゆっくりしすぎて時間は、昼近くなっていた。急いで道央道を走り、三笠ICで下りて、芦別市の三段滝公園に向かった。
 三段滝は、前日からの雨の影響で、足元もグチャグチャで、川の水量が多く荒れていた。
 時間は13時半を過ぎていたが、富良野までは近くに食事処もないため、公園のあづまやで小雨を避けながら、途中のスーパーで買っておいた握り飯とお茶でお腹を満たした。

芦別市の三段滝(結構荒れていた)
芦別市の三段滝

 小雨が降るなかを富良野を目指した。ほとんど貸切状態の道路は運転が楽である。

 「ふらのワイン工場」は、以前にも訪問した記憶があるが、何年も前のことなので、良く覚えていなかった。地下のチョットかび臭い貯蔵庫(熟成室)を見学し、ワインを試飲をした。産地限定の美味しいワインを買いたかったが、荷物になるし重いので諦めた。

 そして、近くに新しく出来ていた「カンパーナ六花亭」に立ち寄り、ハスカップチーズクリームをホワイト生チョコレートで包み、サクサクのパイでサンドした「サクサクパイ新千歳発 \150」をサービスのコーヒーと共にいただいた。
 その後、今夜の宿でもある中富良野にある温泉施設「富良野ラテール」に向かった。今夜は、温泉三昧なので、ギックリ腰も良くなるかも!!

 このホテルでは、夜11時を過ぎると周囲の灯りがなくなるので、夜空に星がクッキリと見えるということなので、寒いなかを夜10時半頃に外に出て空を見上げてみた。漆黒の空に光を撒いたように、綺麗に星がまたたいていました。
 明日の天気は、晴かな?

ふらのワイン工場の玄関前ニテ
ふらのワイン工場の真っ赤な紅葉
カンパーナ六花亭前ニテ
サクサクパイ新千歳発 \150.-



◆ 10/19 富良野ラテール ⇒ 十勝岳望岳台 ⇒ 白ひげの滝 ⇒ 青の池 ⇒ ジェトコースターの路 ⇒ かんのファーム ⇒ ゼルブの丘 ⇒ ホテルパコ旭川
                          「天然温泉ホテルパコ旭川」泊

 朝起きると雨は上がっており、晴れ間のあるうちに「十勝岳望岳台」に向かう予定だが、彼女が、富良野市内の「フラノマルシェ」の中にある「ふらのっこ本舗」の「めんこいベァ」を食べたいとのことで、逆方向の富良野市内に向かった。可愛い熊さんのお焼き(\80)で、6種類(メロン、生キャラメル、カスタード、チョコレート、かぼちゃ、こしあん)の味がありました。

 その後、本筋に戻って十勝岳に向かった。上富良野駅を右折して山に向かってひたすら走った。途中の山道では、ほとんど車とは出会わなかったが、カメラを持ってブラブラしていた男性と、本格的に三脚でカメラを構えていたの女性を見た。

 望岳台手前の望岳橋のあたりで紅葉を撮影していると霙(みぞれ)の様な雨が降ってきた。そして、望岳台に着くと生憎とレストハウスはお休みだったが、5・6台の観光客の車が既に停まっていた。
 写真を撮るために車を下りたが、冷えてきて実に寒い。やがて、細かい霰(あられ)が降り始めたので、そうそうに退散して「白ひげの滝」を目指した。白金温泉で危うく「白ひげの滝」の案内板を見落としそうになったが、無事に到着出来た。地下水があふれ出て崖を伝って美瑛川に向かって何筋も落ちている滝で、なかなか美しい景観である。


十勝岳・途中の山道ニテ
十勝岳・望岳橋付近ニテ
十勝岳・望岳橋付近ニテ
十勝岳・望岳橋付近ニテ
十勝岳・望岳台ニテ
十勝岳・望岳台ニテ
白金温泉・白ひげの滝

白金温泉・白ひげの滝

 美瑛川に架かった橋を渡ると、長いチューブ階段(286段)が「十勝岳火山砂防情報センター」まで伸びており、彼女が昇ろうと言い出し昇り始めた。これが実に長い勾配のきつい階段で、途中で後悔した。死ぬ思いで休みながらゼーゼーと息をしてやっと昇りきった。

【補足】 十勝岳火山砂防情報センターでは、1988年(昭和63年)の十勝岳噴火後、ワイヤーセンサーや振動センサー、監視カメラなどを設置し、それらを集中管理している。
 また、十勝岳が噴火した際には、最前線の対策本部として機能する他、白金温泉地区の人々の一時避難場所としての役割もはたします。
 なお、通常は一般にも開放し、1階展示室はゲームや立体映像などで、楽しみながら学習する設備があります。2階は十勝岳の噴火の記録などを学習できるようになっています。


 そして、去年の7月の旅行の際にも立ち寄ったけれど、紅葉の季節の「青の池」はどうかなと思い再び立ち寄ってみた。一般車両の駐車場が、多少整備され、池に近くなっていたが、雨の影響で観光客はまばらである。曇っていたので、青色が際だっていなかったのが残念であった。

青の池・紅葉が多少あった
青の池・季節感がなかった

 今日のランチは美瑛駅近くの「おきらく亭」である。
 私は、前回は食べられなかった「ポトフ」を注文できた。彼女は「牛肉の赤ワイン煮」を注文した。ポトフはスープのお代りも出来て満足でした。牛肉の赤ワイン煮も、柔らかく煮込まれていて、注文から30分待たされたが、満足したとのことでした。

おきらく亭・野菜サラダ
おきらく亭・ポトフ
おきらく亭・牛肉の赤ワイン煮
牛肉の赤ワイン煮(上のカボチャを除けてみました)

 昼食をとると、直ぐに「ジェットコースターの路」を目指した。「かんのファーム」の少し先を右折するらしいのだったが、見逃してしまい、ぐるっと遠回りをして探していたら、偶然にも「ジェットコースターの路」の中間地点に到着していた。
 看板を見ると、昔からあった道路(北海道空知郡上富良野町西11線)らしいが、ネーミングされたのは平成11年4月と書いてありました。全長4.5キロの起伏の激しい直線道路が続いていますが、途中に信号が無くて交差している道路があるので、走る場合には注意が必要です。

木製の「かみふらの八景」碑の隣に説明板がある
ジェットコースターの路
ジェットコースターの路
ジェットコースターの路

MAP:ジェットコースターの路

 「ジェットコースターの路」を観光してから、道路際にあって畑の色が鮮やかに輝いていた「かんのファーム」に立ち寄った。結構激しく雨が降ってきたので、写真だけ撮って、次に向かった。

 走っていると直ぐに雨が上がり、左手に色鮮やかな「ゼルブの丘」が見えてきたので、ここにも立ち寄ってみた。ここでは、二人乗りのバギー車で施設の中を巡ることが出来る様になっていて、若いカップルがキャーキャー騒ぎながら乗っていた。

かんのファーム・ほうきの木
かんのファーム・畑全景
ゼルブの丘
ゼルブの丘

 そして「ゼルブの丘」から美瑛方面に戻り右折して「ケンとメリーの木」や「セブンスターの木」を右側に横眼で眺めながら「パッチワークの丘」を突っ切る形で走り、今夜の宿である旭川駅前の「天然温泉ホテルパコ旭川」をめざした。

 今夜のホテルは、天然温泉があるらしい。腰痛が回復しつつあるので楽しみにしていた。ところが、チェックインして部屋に入ると暖房が効きすぎて暑い。エアコンを15℃に設定しても涼しくならない。
 窓を開けようとしても固くロックされていて開かない。困ってエアコンをoffにしたままで、食事のため逃げるように外出した。

 「大黒屋ジンギスカン」での夕食から戻って、フロントに電話した。すると、エアコンは暖房に切り替えたために涼しくならないと言う。
 暑けりゃエアコンを切って窓を開けろと言うので、窓がロックされていて開かないことを説明すると、従業員が部屋にやってきてグイと窓を開けてくれた。
 要するに、建てつけが固くて開きにくかっただけであった。もっと、力を入れて強く開ければ良かったのである。




◆ 10/20 ホテルパコ旭川 ⇒ 旭岳 ⇒ 森のゆ花神楽 ⇒ 旭川空港

 TVの天気予報によると、旭岳には降雪予報がでており、空模様を心配しながら旭岳ロープウェイに向かって出発した。

 案の定、途中から雨模様になってきた。山道を登るにつれて、雨が霙(みぞれ)に変わり、そして雪になってきた。周りの木々には、すでに雪が降り積もっている。ロープウェイに近ずくと、路面には積雪が見られるようになってきた。冬用のタイヤで良かったと痛感した。
 こんな状態では駄目であろうと思っていたが、やはり、ロープウェイは「雪のため運転休止」していた。


旭岳・ロープウェイ駅
旭岳・ロープウェイ駅

 旭岳のロープウェイと紅葉は諦めて、旭岳ビジターセンターの若い女性係員に教えてもらった立ち寄り湯の「森のゆ 花神楽」で、帰りの飛行機の時間までのんびりと過ごすことにした。ギックリ腰が原因の腰痛も楽になり、旅の疲れも取れました。
 帰りは、初めて乗る旭川空港19時45分発のADO60便で羽田空港に21時30分に着きました。帰宅できたのは23時。一杯飲んで、バタン・グーでした。

 今回の旅行は、雨と雪にたたられて、快適な紅葉ツアーとはいかなかったが、美味しい食べ物には満足できたし、楽しく充実した4日間でした。