伊号第五〇七潜水艦   前に戻る

 1934年に竣工したフランス海軍の虎の子「シュルクーフ」。砲を主兵装として設計された当時の世界で最大の潜水艦であった。

 竣工時の性能諸元

 【排水量】 基準3,250t(水上)、4304t(水中)、
 【サイズ】 全長110m、全幅9m、吃水7.25m。
 【速 度】 水中最大速力18.5kt、水上巡航速力10kt。
 【機 関】 ズルツァーディーゼル機関(水上で7,600馬力、2基2軸)、
       電動モーター(水中で3,400馬力)。
 【航続距離】水上:10,000海里/10kt、水上:6,800海里/13.5kt、
       水中:70海里/4.5kt、水中:60海里/5kt。
 【兵 装】 20.3p連装砲×1基、37mm機銃×2基、13.2mm連装機銃×2基、
       55cm魚雷発射管×8門(艦首4+艦尾4)、40cm魚雷発射管×4門、
       ブソンMB411水上機×1機、主砲最大射程24,000m、有効射程11,000m。

【補足】尚、映画「ローレライ」での伊507潜水艦の兵装は、魚雷発射管×11門(艦首4+艦尾7) で1門少なく、その他に、水上機搭載なしで、代わりに特殊潜航艇×1艇(N式潜)、内火艇×2艇搭載と変更されている。

 1942年2月18日にカリブ海でアメリカの商船「トムソン・ライクス」と衝突し、沈没したということになっているが、実はその時に沈没せず、ドイツ海軍に接取され艦名も「UF−4]と変わり、ナチス・ドイツの開発した特殊音響兵装「ローレライ・システム」搭載の試験艦となった。

 その後、敗戦を迎えたドイツから、フリッツ・Sエブナーらによって同盟国日本へと運ばれ、海軍軍令部の命令で横須賀海軍工廠で復修と補給が行われ、日本海軍の戦利潜水艦の7番目ということで「伊号第五〇七潜水艦(通称:伊507)」となり、最後の航海へと単独で発ち、南太平洋で消息不明となり、謎の最後を遂げている。


 【参考サイト】
  「伊号第五〇七潜水艦」−フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ほか